長唄『五郎時政』 ~曽我兄弟~

長唄に『五郎時致』という唄がありますが、それも 曽我兄弟の弟の五郎です。

※私が長唄を習っている時に使っている本です

五郎が敵討ちに行く前の心境を唄にしていて、人間味を感じさせられます。曽我物語って仇討ちの話として有名で、人物の背景は 長唄や歌舞伎で描かれていて面白いです。この長唄の中では 五郎が春雨の中、恋人のもとへ通う様子を唄っているのです。五郎の恋人は“化粧坂の少将”(けわいざかのしょうしょう)という高級遊女で 歌舞伎の『寿曽我対面』にもでてきます。

弟の五郎は血気盛んな気性でどちらかというと肉食系で、兄の十郎祐成は柔らかい雰囲気で草食系という設定の為か、弟の五郎が主人公になっているものが多いです。

ちなみに 歌舞伎の『助六所縁江戸桜』の助六も五郎です。

※これは寿曽我対面を歌舞伎座に見入った時撮りました

 

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ヘアメイクスクール終了後、ヘアサロンへ就職、その後ロンドンへ留学。 静岡県富士宮市出身.現在は子供歌舞伎の着付けからCM,広告、映画、ドラマ、イベント、ブライダルの着付、着物スタイリストとして活動中 HP http://mochizuki-saori.com/